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ウィルチェアラグビー参加レポート(その2)

カテゴリー:過去情報 更新日:2013.11.14

こんにちは。教頭のヒグチです。
前回に続き、今度は昼間部2年生八木澤君がレポートしてくれました。
ところでウィルチェアラグビーは主に頚髄損傷を負った人たちを中心に
行われている競技です。ご存知でない方も随分いらっしゃると思います。
車いす=wheelchair;ウィルチェアなのです。
車いすラグビーと呼ぶより格好いい印象がありますよね。

車いすバスケットという競技も障がい者スポーツにはありますし、
どちらかというとこちらの方が知られてかもしれません。
バスケットボールは主に胸髄損傷の人たちが中心になっています、
つまり、脊髄の損傷レベルで行う競技が変わってくるということです。
このような背景を考えながらレポートを読んで下さい。

ウィルチェアラグビーの設営に携わることや観戦する事は初めてで、
今回の参加は自分の今後の人生への視野を広げられる参加となりました。
また、初めての体験が多くとても有意義なものとなりました。
自分が予想していたウィルチェアラグビーとは良い意味で期待を裏切られた。
選手同士のコンタクトの激しさ、金属がぶつかりあう衝撃音、
車椅子を巧みに扱っての急ターンなどウィルチェアラグビーの魅力に
圧倒されました。
ウィルチェアラグビーはラグビー、バスケットボール、アイスホッケーの
要素があると感じた。
試合球はバレーボールのような球系のボールを使用していた。
車椅子は競技用を使用し、オフェンスやディフェンスの役割によって違い、
ディフェンスはバンパーやウィングが付いている車椅子を使用していた。
ウィルチェアラグビーの魅力はタックルなどのコンタクトの激しさであり、
パンクや転倒といった出来事は当たり前だと教えて頂いた。
それでも最初の方はコンタクトの激しさを楽しめず、
怪我の心配ばかりしていたのを覚えている。

会場準備では、体育館にタイルを敷き詰めウィルチェアラグビー用の
コートを作成した。タイルを敷くことで、車椅子のタイヤ痕や
転倒によるキズを残さないためである。
しかし、タイルを敷かないと体育館を貸してもらえない。
また、タイルは綺麗にして返さないと次に貸してもらえない
という現状があるようで、ウィルチェアラグビーを行うには
周りのサポートが必要不可欠であるのだと教えて頂いた。
試合後はタイルの雑巾拭きをした。選手も私達の仕事を
手伝ってくれたことがとても印象に残った。

ウォーミングアップはストレッチ、ドリブル、ボール回しなど
健常者がするアップとあまり変わらなかった。
試合では、決定的に違うことがあった。
それは、試合と並行して場内で解説があったことだ。
なにがファールなのか、なぜ試合が止まってしまっているのか
など細かく解説があり、初めて試合を観る人でもわかる様に
という配慮を感じた。

試合は1ピリオド8分間、合計4ピリオド行われる。
ピリオドの間やハーフタイムでは頸部の後ろに
アイスパックを当てているシーンが印象深く残っている。
ウィルチェアラグビーをしている人はオートバイ事故などでの
頚髄損傷の人が多く、体温調節機能障害(汗をかく機能の
低下・消失、鳥肌を立てたりすることが出来ない)があり、
体温調節が困難なためアイスパックでの体温調節があったの
だと思う。
しかし、それだけでの体温調節は難しいため、他にもなにか
対策があるのだと考える。

大会終了後の体験コーナーで私たちも車椅子に載る機会を戴きました。
ウィルチェアラグビーを実際に体験してみて感じたことは、
疲れと競技用車椅子を扱う難しさだ。
体幹にベルトをきつく巻き上肢の力だけで車椅子を動かすため、
疲労度を感じたのだと思う。ターン、急加速など
選手が試合で使う技術を試してみたができなかった。
体幹が思うように使えず、上肢だけでの運動に慣れていない
為であると考える。
また、タックルの衝撃はとても強く怖さも感じた。
しかし、ドリブルで人をかわした時や得点を決めた時、
タックルをしてボールを取った時は喜びや楽しさを感じた。
また、チームプレイで感じる連帯感などは、健常者が行う
スポーツで感じるものと全く変わらなかった。
今回、選手やトレーナーなどにお話しをする機会を
作れなかったことが心残りではあるが、貴重な経験の場を
設けて頂き誠にありがとうございました。

いかがでしたでしょうか。
本校では毎夏に障がい者スポーツ指導員(初級)講習会に参加
しています。このような機会を今後どんどん作って「人の輪」を
拡げてゆきたいと考えています。

参考までにウィルチェアラグビー連盟のページをお知らせします。
http://jwrugby.p2.bindsite.jp

東京で柔道整復師・歯科衛生士を目指す
日本体育大学医療専門学校

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